産後の身体の反応とケア
産後は、身体が急激な変化を経験します。妊娠中に増加した女性ホルモンが、出産後に急激に減少します。そのため、身体がこの変化に追いつかず、ホルモンバランスが崩れることがあります。
自律神経の乱れ
ホルモンバランスが崩れると、自律神経の働きも乱れることがあります。自律神経は内臓などの働きをコントロールしています。活発に動いているときには交感神経が働き、休むときには副交感神経が働きますが、このバランスが崩れると、心身の休息が取れず、さまざまな身体の不調が現れることがあります。
育児によるストレスと睡眠不足
育児によるストレスや十分な睡眠を取れないことも、自律神経の乱れを引き起こす原因となります。睡眠や休息をしっかりとることが、回復のカギとなります。
産後の関節の痛み
妊娠中は、炎症を抑える作用を持つステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)が多量に分泌されますが、産後はホルモンバランスが変化することで関節の炎症が起こり、痛みが出ることがあります。ただし、生理が始まるとホルモンバランスが安定し、痛みが軽減することが一般的です。
授乳や育児による体への負担
授乳によるカルシウム不足や、育児による足腰への負担、さらには体重の増加により、膝や腰の関節にも負担がかかりやすくなります。これらの負担を軽減するためのケアが必要です。